前立腺肥大の治療についてあれこれ。
55歳以上の男性が5人に1人は悩んでいる病気が前立腺肥大です。
前立腺肥大の疑いがあると、泌尿器科などで検査が行われ、必要に応じて治療が行われます。
ここでは、前立腺肥大の検査や治療方法についてご紹介したいと思います。
前立腺肥大の検査とは?
前立腺肥大の専門的な診察は、泌尿器科で行われます。
まず、問診によってどんな症状があるのかを具体的に説明します。
前立腺肥大の疑いがある場合は、世界保健機関で定められている国際前立腺症状スコア「I-PSS」と呼ばれる問診票が使われ、具体的な症状を点数化していきます。
自覚症状の程度を医師がおおよそ把握したら、次は本当に前立腺肥大なのかどうかを確認するために、精密検査に移ります。
精密検査では、腹部エコー検査、血液検査、尿検査などが行われます。
さらに詳しい検査をする場合は、X線検査や、直腸内指診、前立腺超音波検査、尿流測定、残尿測定、血清前立腺得意抗原測定などが行われます。
前立腺肥大の治療方法あれこれ
前立腺肥大の治療には大きく分けて3つの方法があります。
その3つとは、薬物療法、手術治療、保存療法です。
・薬物療法
前立腺肥大の治療には、原則的には薬物療法を行います。
症状として現れている排尿障害を改善するために尿道の圧迫を改善する薬が使われます。また、前立腺の肥大には男性ホルモンが関与しているので、男性ホルモンの前立腺に対する働きを抑える薬も使われます。
・手術治療
薬物療法でも十分な改善が見られない場合や、前立腺肥大が進行していて、腎臓や膀胱にまえ炎症が広がっていたり結石が出来てしまっている場合には、手術治療が行われます。開腹手術の場合や内視鏡やレーザーを使う場合もあります。
・保存療法
前立腺肥大が軽度の場合は、保存療法を行います。
基本的には、生活指導が主となります。水分をとりすぎない、アルコールを控える、刺激性食品の制限、冷えの改善などを継続しながら、定期的な検査や通院で様子をみることになります。
また、ノコギリヤシ、ビタミン、ミネラルなどのサプリメントを使用することもあります。
まとめ
今回は、前立腺肥大の治療あれこれをまとめてみました。
前立腺肥大は悪化すると尿を出したくても自分で出なくなってしまう尿閉という状態にまでなることがあります。
そうなると、膀胱や腎臓に急激に負担がかかり新たに膀胱炎や腎盂炎を引き起こすリスクが高まるので、手術を行うこともあるんですよ。
前立腺肥大は加齢によるものだと安易に捉えずに早期治療につとめましょう。