前立腺炎の原因について知りたい!

前立腺炎は、前立腺に炎症を起こし、痛みや発熱の症状を引き起こします。今回は、前立腺炎はどうして起こるのか、原因について迫ります。

前立腺炎の分類と原因・症状について

前立腺炎には急性の前立腺炎と慢性の前立腺炎症がありますが、もう少し詳しく原因や症状を分類すると、次のように4つに分けられます。
そこで、一つずつ原因を解説していきましょう。

・急性細菌性前立腺炎

尿道や血管、リンパ管を通って来た大腸菌などの細菌が前立腺に感染して起こります。高熱と痛みが強く出ます。

・慢性細菌性前立腺炎

あまり痛みの強くない前立腺炎です。慢性の場合は、ブドウ球菌や大腸菌、緑膿菌が原因菌の場合が多く、急性の前立腺炎が慢性化して起こる場合と、はじめから慢性化して経過する場合があります。

・慢性非細菌性前立腺炎

慢性の前立腺炎のほとんどがこのタイプです。クラミジアなどの菌が原因で起こりますが、炎症を伴う場合と炎症がない場合があります。
また、結石やストレスなどの心因的なもの、長時間のデスクワークなどによる前立腺の圧迫などが原因で発症するのではないかと考えられていますが、はっきりと解明されているわけではありません。

・無症候性炎症前前立腺炎

症状がないため、偶然手術や検査で見つかる前立腺炎です。経過観察になることが多いです。

前立腺炎は予防できるのか?

前立腺炎野中でも、細菌が原因で発症する前立腺炎を予防するには、
細菌の温床となりがちな下着の汚れや汗などに気を配り、衛生管理をきちんとすることです。これにより、慢性化を防ぐことができます。
また、免疫力が低下していると弱い細菌であっても感染しやすいので、免疫力を高めるために、冷えの改善や、新陳代謝を高める適度な運動、疲労回復などに努めることで、予防ができます。

非細菌性の前立腺炎の場合は、主に前立腺の機械的刺激(圧迫)が原因ですので、ストレスの解消、長時間のデスクワークや運転時の適度な休憩などを行うことで、発症リスクが低下します。

まとめ

前立腺炎は、前立腺ガンになることはありませんが、前立腺に炎症があると精子が形成されにくくなり、不妊の原因になることがあります。前立腺炎は、まだ解明されていない部分も多くありますが、生活習慣を見直すことである程度、予防や治療ができる病気ですのでできることから改善していきましょう。