前立腺炎の治療はどうするの?
前立腺炎になってしまったら、どんな治療をするのでしょうか。
前立腺炎には、急性のものと慢性のもの、そして細菌が原因のものとそうでないものがあります。ここでは前立腺炎を詳しく分類した上で、それぞれの治療法をご紹介していきます。
前立腺炎の分類
「前立腺炎の原因」でも詳しくご紹介しましたが、もう一度おさらいしておきましょう。
前立腺炎といっても、実は、原因や症状によって次の4つに分類できます。
- 急性細菌性前立腺炎
- 慢性細菌性前立腺炎
- 慢性非細菌性前立腺炎
- 無症候性炎症前前立腺炎
それぞれの前立腺炎の治療方法は?
ここでは、4つに分類した前立腺炎の治療方法をそれぞれご紹介していきます。
・急性細菌性前立腺炎
細菌による感染のため、排尿時の痛みや下腹部痛、高熱の症状が出るため、重症の場合は治療においては、入院を必要とし、点滴や抗菌剤を使用します。症状が比較的軽い場合は、外来治療で抗菌剤を服用し、経過を見ます。
痛みや熱がなくなったからと治療を自己判断で中断すると慢性細菌性前立腺炎に移行し、治療が長引きますので注意しましょう。
・慢性細菌性前立腺炎
痛みはほとんどなく、熱も微熱程度ですが細菌によって起こっている炎症ですので、急性細菌性前立腺炎と同じく抗菌剤で治療を行います。慢性化しているため、長期的に治療が必要となります。クリニックによっては、前立腺マッサージや温熱療法を行うこともあります。
・慢性非細菌性前立腺炎
前立腺炎の90%の人は、このタイプです。治療には出ている症状を緩和目的で痛み止めや抗うつ薬などを使う薬物療法、前立腺を温める温熱療法、そして子どもを作る予定のない人の場合は前立腺を切除してしまう手術治療の3つがあります。
・無症候性炎症前前立腺炎
全く自覚症状がなく、偶然他の検査をしていて見つかる前立腺炎です。この場合は積極的な治療は行わず、経過観察となります。
まとめ
今回は、前立腺炎の治療方法について、詳しくご紹介ししました。
痛みや高熱などの辛い症状が出るものから、まったく症状のないものまで、前立腺炎といってもいろいろありますね。
やはり排尿時の痛みや、違和感に気づいたら、病気が潜んでいる可能性が高いので、気になる症状があれば重症化する前に受診しましょう。